【はじめに】 このブログに書いている動物病院とのやりとりについては、読者の皆さんそれぞれにいろいろな考え方があると思います。
ですが、私がこのブログで書いている内容は、病院や獣医師さんの良し悪しを判断するためのものではありません。
これまでお世話になったどの病院でも、どの獣医師さんも、ジミーに対して真摯に向き合ってくださったと感じています。私が記録として残しているのは、自分自身の反省も含めた“リアルなやりとり”です。 同じように悩む飼い主さんの参考になればという思いで書いています。
最適な治療を受けるためには、「病院が悪い」「飼い主が悪い」といった一方的な問題ではなく、 飼い主と獣医師が一緒に向き合う姿勢がとても大切 だと感じています。
ジミーの闘病を通して、不安なことや分からないことを曖昧にせず、 獣医師さんにしっかり相談し、先生の考えを聞き、理解し、信頼関係を築くことが何よりも重要だと学びました。
その点をご理解いただいたうえで、この闘病記を読んでいただけると嬉しいです。
このブログを書こうと思った理由

ジミーの病名は「十二指腸上皮向性低悪性度リンパ腫」です。
現在も抗がん剤治療を行っています。
このブログは、そんな我が家のシニア猫ジミーの病気の発症をきっかけに立ち上げました。
ジミーの体調不良~病気が発覚するまでの詳細な症状や経緯、
病院選びや通院時の獣医師とのやりとり、治療の記録、
そして病気前から少しずつ現れていた病気のサインや、
当時の私達の考えや気持ちを残しておきたいと思ったからです。
その背景には、私自身の「思い込み」がありました。
■診断までに2か月かかった理由

ジミーの症状が出てから正確な診断がつくまで、約2か月。
その間、薬で一時的に良くなってはまた悪くなる、を繰り返し、
ほぼ毎日病院へ駆け込み、複数の病気を示唆され、
病院も3か所受診し、余命宣告まで受けました。
なぜ診断までにそんなに時間がかかったのか?
大きな理由のひとつが、 私達の「高齢猫に対する思い込み」 でした。
■ 高齢猫の“全身麻酔の検査”という壁

多くの病気は、詳細な検査を行えば原因が比較的早く分かることが多いと思います。
しかし、その“詳細な検査”の多くは 全身麻酔が必要 になります。
高齢猫と暮らしている方なら、きっと一度は悩んだことがあるはずです。
「高齢猫に全身麻酔なんて大丈夫なの?」
「リスクを取ってまで検査するべきなのか…」
「もう年齢的に難しいのでは?」
実際、私たちも複数の病院で麻酔のリスク説明を受けたとき、同じように悩みました。
そして多くの飼い主さんが、当時の私たちと同じように 、
“高齢猫は全身麻酔に耐えられないのでは” と考えてしまうのではないでしょうか。
そのため、たとえ詳細な検査が必要だと分かっていても、
「では先生、すぐに全身麻酔で全部調べてください!」
とは、なかなか言えません。
むしろ、 「全身麻酔での検査自体をしない」という判断を選ぶケースも少なくない
と感じています。
高齢猫の麻酔は、確かにリスクがあります。
でも同時に、 検査をしないことで見逃してしまう病気があるのも事実。
この葛藤こそが、高齢猫と暮らす飼い主にとって最も難しい部分だと思います。

前提として、もちろん獣医師さんに悪意があるわけではありません。
どの先生も、猫の状態を見ながら最善を考えてくださっています。
ただ現実として、病院ではこう聞かれることがあります。
「高齢猫ですが、リスクのある全身麻酔をしてまで検査をしますか?」
実際にはもっと柔らかい言い方ですが、 伝えられる内容としてはこのようなニュアンスです。
もちろん、若い猫であっても全身麻酔にはリスクがあります。
ですがシニア猫の場合は、まず最初に
「高齢なので麻酔のリスクが高い」 という説明を受けることが多いのです。
さらに、検査で原因が分かって治療をしても、
「高齢だから治療の負担が大きいかもしれない」 といった説明が続くこともあります。
獣医師さんによっては、 高齢という理由から詳細な検査を積極的にはすすめず、
緩和ケアや看取りの選択肢を案内する場合もあります。
そう言われると、飼い主としてはどうしても検査に踏み切るハードルが高くなります。
「高齢の愛猫に、これ以上つらい思いをさせたくない」
「麻酔に耐えられなかったらどうしよう」
そんな思いから、 泣く泣く “検査を受けない” という選択をすることもあります。
でもその選択が、 「正確な診断をつけ、適切な治療を受けること」
の障壁になってしまうケースも、決して少なくないと感じています。
実際、私達も1度はシニア猫という理由で「検査をせず緩和ケアをする選択」をしました。
■ それでも検査を決断した理由

緩和ケアを選択したものの、
私の中にはずっと 「何かが腑に落ちない」 という気持ちが残っていました。
ジミーがこのまま死んでしまうなんて、とても信じられなかったんです。
その現実を受け入れられず、毎日泣きながら過ごしていました。
でも、泣いているだけでは何も変わらない。
もし本当にこのまま見送るしかないのだとしても、
納得して前に進むために、他の獣医師の意見も聞いてみよう。
そう思うようになりました。
そして、もし同じ意見なら、その時はしっかり現実を受け入れよう。
そう覚悟を決めて、サードオピニオンを受けに行ったのです。
高齢なので検査をためらっていることを伝えると、 その病院の獣医師さんは私にこう聞きました。
「たとえば人間でも、同じ90歳でも元気な90歳と寝たきりの90歳がいますよね。 それは動物も同じで、私たちは年齢だけでは判断しません。 あなたから見て、ジミーちゃんはどう見えますか?」
その言葉を聞いた瞬間、ハッとしました。
私が感じていた違和感はこれだったんです。
「ジミーはまだ頑張れるはず」 心の奥でずっとそう思っていたのに、
“高齢だから”という理由だけで、その可能性を自分で閉ざしていたのだと気づきました。
この獣医師さんの言葉が、心にストンと落ちました。
そして私たちは、 全身麻酔での検査を受ける決断 をしました。
この検査によって、ジミーの病名がはっきりとし、適切な治療を受ける事ができ、
当時15歳だったジミーは、 16歳になった今も闘病しながらも元気に暮らす事ができています。
もちろんこれは結果論ではありますが、
あの時、もし緩和ケアを選んでいたらこのジミーとの時間は無かったのか、と思うと、
あの時「もう一歩踏み出してよかった」と今も心から思っています。
■ このブログで伝えたいこと

私たちが検査を決断するまでに感じた葛藤や、当時の気持ちを記録することで、
- 高齢猫だからと検査を迷っている方
- 何が正解かわからず悩んでいる方
- 愛猫の変化に不安を感じている方
そんな方の参考になればと思っています。
もちろん、
全身麻酔での検査のリスクを軽視しているわけではありません。
大前提として、獣医師の判断と説明をしっかり聞くことは絶対に必要です。
でも、
最終的に決断するのは私たち飼い主。
愛猫の事を一番よく知っているのも、私たち飼い主です。
緩和ケアや看取りを選ぶことも、間違いなく「愛情ある決断」のひとつ。
それを否定するつもりは全くありません。
愛猫の状態や状況によっては、今後私もその判断をする時が来ると思います。
ただ、 「高齢だから」という理由だけで諦めないでほしい。
愛猫の事を一番に想っているあなたが少しでも違和感を感じるなら、もう少しだけ踏み込んでみてほしい。
複数の獣医師の意見を聞くことで、 見える景色が変わることがあります。
絶望の中でも、希望が見えることがあります。
私達がそうでした。
■ 同じように猫と暮らす方へ

だからこそ、そんな経験もこのブログでお話出来ればいいなと思っています。
ジミーの症状や発覚までの経緯を記す事で、
同じように猫と暮らしている方が、「うちの子のこの変化、もしかして…?」
と気づくきっかけにもなれば嬉しいなと思っています。
病気や闘病の事だけでは無く、愛猫との何気ない暮らしの様子なども綴っていければなと思っていますので、
気が向いた時にでも是非覗きにきてもらえれば嬉しいです

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